どうしても眠れない日々が続いた場合、しかも生活に支障をきたしてしまう様な不眠なら医師に相談をされて下さい。
睡眠薬で治療する選択肢があります。
もちろん薬ですから副作用はあり、医師の指示に従って、服用量や服薬時間を守るのは言うまでもありません。
医師に診てもらえば、他の無呼吸症候群など、他の病気によって眠れない場合も治療を行う事が出来ますから睡眠が改善することもあります。
薬のお話として、商品名をあげる事は差し控えますが、睡眠薬には多くの種類があります。
そして、それぞれ効能や副作用も異なります。
きちんと、どの種類がどんな作用があり、副作用は何なのかを理解する事は患者側にとっても大切です。
専門の医師とよく話し合って、自分に合った種類を処方してもらえば眠れないジレンマからの解放は充分可能な事です。
睡眠薬は服用開始した時、服用をやめる時も医師のアドバイスを守って下さい。
服用し、眠れるようになってきたからと言って、自分勝手に服用をやめてしまう事で、一種の禁断症状などの重大な副作用が出たり、体に異変が起こる場合があります。
本題に入りますが、人間の脳の中というのは、本当に摩訶不思議な世界です。
心を見る事は出来ませんが、心の働きを担っている様々な物質は確かに存在している事も事実です。
人間の睡眠も、私達の脳の中で複雑な働きがあり、本当に様々な物質が関与していて単純明快ではありません。
風が吹けば桶屋が儲かる、より複雑です。
睡眠薬にしても精神安定剤などと同じく、目的としては、脳の中の神経伝達物質に関与している受容体に作用をおよぼし、催眠をうながす効果を発揮する事が目的です。
その中で、現在多く用いられている睡眠薬は、ベンゾジアゼピン系といわれる睡眠薬です。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、脳の中でベンゾジアゼピン受容体という部位にくっつく事で、睡眠を誘発します。
だから、ベンゾジアゼピン系睡眠薬とも呼ばれています。
この睡眠薬はベンゾジアゼピン受容体にくっつく事で、GABA(ギャバ)と呼ばれている受容体を介し、いろいろな神経の機能を抑えられる様な働きかけをします。
抑制されるであろう神経伝達物質は、ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリン、などに関連した神経系であるだろうと考えられている様です。
他にバルビツール系の睡眠薬があり、数十年前には主に用いられていましたが、現在では用いられる事が少なくなっています。
この睡眠薬は、脳の睡眠や覚醒を司る部位に直接的に作用してしまうので、強力過ぎるとも言える催眠作用を持っています。
しかし、脳の中の呼吸を司る部分にも抑制的な作用を及ぼしてしまう等の、心配があり、眠り以外の脳における広範囲に影響を及ぼすとされていて、安全性を考えた場合に疑問が残ってしまいます。
さらに、バルビツール系の睡眠薬の中では、全身麻酔薬の作用に、極めて似たような働きをしてしまう物もあり、大量に服薬した場合は、呼吸が停止してしまう等の、命にかかわる作用が出現しないとも限らないのです。
睡眠薬の系統は主にこれらに代表されます。
冒頭でくどい程に、医師や診察を強調したのは、薬とは、確かに眠れないジレンマからの解放をしてくれるかもしれませんが、それだけ眠りと言うのは操作するのが難しい本能の部分でもあるからです。